アラ(クエ)は案外身近なところで釣れる魚なのですが、信じますか?
福岡でアラと云う魚の学名は、もちろんクエ。
大相撲の九州場所の頃は、各後援会が力士たちにアラ鍋を振舞おうとするために、キロ当たり1万円の値段、いやそれ以上の高値が付くことがある高級魚です。
当然ながら、私の様な一般庶民には、なかなか手が届かない魚でもあるのです。^^;
本当の天然アラを使ったコース料理ですと、一人3万ぐらいは取られてもおかしくはありません。
もしも、1万円ぐらいでアラのコースが食べれるとしたら、正真正銘のアラ(クエ)ではなく、アオナ(キアラ)やタカバか他のハタ属の魚である確率が高いと思われます。
なぜならば、通販でも天然のアラ(クエ)はこれぐらいするんです。
2キロ前後のアラ(クエ)ならば、実は福岡近郊の防波堤などには案外いるのです。
信じられないかもしれませんが、決して珍しくないのです。
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ほとんど知られていないアラ(クエ)の生態
幻の高級魚として、狙ってもなかなか釣れないとされ、瀬渡しで磯に渡り、オールナイトでアラ(クエ)を狙うイメージがありますが、そんなことまでしなくても案外釣れる魚なのです。
生態が良く知られていない理由は、
・釣れると思って釣る釣り人がほとんどいないこと(専門家がいない)
・たまたま釣れてもマグレだと思って次のあら(クエ)を狙わないこと
の2点に集約されます。
アラ(クエ)の住処や餌や成長スピードについて
アラ(クエ)の住処
アラ(クエ)は成長するにつれ深場に移動するというのがこれまでの通説でしたが、実はそうでもなさそうなんです。
潮通しの良い岩礁帯やテトラの穴の中に案外潜んでいる魚なのです。
夏場に産卵をするのは他のグルーパー(ハタ属)たちと同じですが、冬場はともかく6月から11月ぐらいにかけては水深が3〜4メートつぐらいのところでも70〜80センチの個体はいます。
もっと大型がいるらしいのですが、タックルがしょぼいと、まるで歯が立たず釣り上げることが出来ないのが実情です。
アラ(クエ)の餌は?
天然のアラ(クエ)は、魚や甲殻類やイカなどを食べていると言われています。
釣るときのアラ(クエ)の餌ですが、活きたアジゴあるいは死んだサバの切り身、サンマの切り身、食用の小イカなどを餌にします。
日中は穴倉などにじっとしており、なかなか釣れませんが、夜になると住処から狭い範囲を徘徊してエサを探します。
アコウやタカバなどに比べますと、行動範囲が狭いと言っても過言ではありません。
アラ(クエ)の成長スピードは?
アラ(クエ)の成長スピードは、実に遅く1年で15センチ、50センチになるのに5年もかかり、
70センチになるのに10年、1メートルを超えるのに20年もかかると云われています。
但し、寿命も長く30〜40年生きるとも云われています。
ショアクエがブームになるか?
実は2018年の9月ぐらいから、毎週出かけては50〜65センチぐらいの天然のアラ(クエ)を必ず1〜3尾釣ってくる釣り人を私は知っています。
場所や釣り方等はシークレットですが、釣り歴がある方ですと、だいたいイメージが湧くはずです。
その釣り人も、試行錯誤してショアクエを確立させつつあります。
私もちょうど50センチぐらいのアラ(クエ)を頂いて、家族で美味しくいただきました。
私自身も釣り歴が長いのですが、アラ(クエ)がこんなにも身近に釣れることに驚きました。
食味はもちろん、バリウマ!!ですよ〜!
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